v10.0
- ID:
- 46426
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0615
- 見出し:
- 放火否定し保険支払い命令 「低温発火」で出火と判断
- 新聞・サイト名:
- 47NEWS
- 元URL:
- http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010061401000816.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
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新潟県五泉市で2006年に起きた住宅火災をめぐり出火原因が争われた保険金請求訴訟の判決で、東京地裁は14日、火元近くの木材が経年変化し低温の熱が加わるだけで出火しやすくなる「低温発火」の可能性があると認定した。
その上で、セゾン自動車火災保険(東京)に対し、保険金約1億円を原告の女性に支払うよう命じた。
「台所にあったガスこんろの長期間にわたる使用で壁の木材が炭化し、出火当日の使用で出火したと推察できる」との地元消防の判断について、沢野芳夫裁判長は、こんろが25年間使用され、タイル張りの壁と4センチしか離れていなかったことから「一定の合理性があり、原因の可能性を否定できない」と
指摘。
「原告側の経済状況から故意の放火の可能性がある」などと主張していた保険会社側の見解を「客観的証拠はない」と退けた。
判決によると、女性は木造2階建ての自宅について05年12月、約1億円の住宅総合保険に加入。06年2月に台所付近から出火し全焼した。
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