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- ID:
- 46338
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0608
- 見出し:
- 樹上生活民族に初の国勢調査 インドネシア・パプア州
- 新聞・サイト名:
- 47NEWS
- 元URL:
- http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060501000440.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- インドネシア・パプア州(ニューギニア島西部)の熱帯雨林の奥地で、ほとんど裸体で樹上で生活するコロワイ民族に、同国政府が初めて国勢調査を実施した。地元紙コンパスが5日までに報じた。人里離れた秘境で、定住せず移動生活を繰り返す民族で、国勢調査は困難を極めたという。
コロワイ民族は1970年代にオランダ人宣教師に「発見」された狩猟採集民族で、地元行政当局は91年に初めて存在を認知。野生動物や泥流、悪霊から逃れるためとして、樹上数十メートルに簡素な小屋をつくって暮らし、一時「地球最後の人食い族」と報じられたこともあった。
文明とほとんど接触せず、男女とも葉などで局部を隠すだけ。調査員の来訪に対し当初、弓矢を手に緊張した様子だった。その後、宗教や収入、学歴など多項目にわたる質問に応じたが、誰も政府や教会などの意味が分からず、自分の年齢も知らなかったという。
推定人口は約3千人。調査員は同州ケピから高速ボートで8~9時間、川をさかのぼり最寄りの村に到着。その後、山中を12時間以上歩き、同民族に出会えた。
インドネシア政府の国勢調査は2000年以来10年ぶり。
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