v10.0
- ID:
- 46278
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0604
- 見出し:
- 立松和平さん:知床に記念碑建立 菅原文太さんら出資-
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/hokkaido/shakai/news/20100603ddlk01040058000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
世界遺産への情熱継ぎ
今年2月に亡くなった作家の立松和平さんの記念碑が、ゆかりの地である知床地方に建てられることになった。俳優の菅原文太さんや地元の知人らが出資して制作し、27日に除幕する。【今井美津子】
立松さんは生前、年に10回以上知床を訪れ、知床の世界自然遺産登録に尽力。79年には斜里町に6棟のログハウスからなる「知床知布泊村」を開設した。記念碑はこの「村」ににある毘沙門堂横に建立。縦140センチ、横280センチの石の表側に、立松さんのプロフィルや文章を刻む。文章は、立松さ
んが昨年6月に詠んだ短歌の一節「短夜を沈めて青しオホーツク」に決まった。
記念碑は「村長」で斜里町の自動車販売業、佐野博さん(63)と立松さんが理事長を務めたNPO法人「ふるさと回帰支援センター」(東京)の高橋公事務局長が呼びかけた。菅原さんや映画監督の高橋伴明さん、女優の高橋恵子さんら約40人が計約570万円を出資した。佐野さんは「立松君とは30年
の付き合い。知床の世界遺産登録に情熱をささげた立松君の意志を継ぎ、彼の思いを多くの人に知ってもらいたい」と話している。
立松さんは栃木県出身。80年に「遠雷」で野間文芸新人賞、97年に「毒-風聞・田中正造」で毎日出版文化賞を受賞。環境問題にも熱心に取り組んだ。
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