v10.0
- ID:
- 49106
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1214
- 見出し:
- シカ、イノシシ食害深刻 県、狩猟期間延長へ
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20101214-OYT8T00033.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
ニホンジカとイノシシによる深刻な農林業の被害を受け、県は13日の県議会生活文化環境森林常任委員会で、今年度と来年度の狩猟期間をそれぞれ1か月延長する方針を明らかにした。増加する生息数と農林業の被害を減らすため、鳥獣保護法に基づく、ニホンジカを対象にした第2期(来年度まで)の
特定鳥獣保護管理計画を一部変更するとともに、イノシシの同計画を新たに策定する。
県環境森林部によると、県内のニホンジカの推定生息数は今年度、約7万7000頭。2007年度からの第2期計画では、策定時の約5万3000頭から約2万4000頭に減少すると予測していたが、現状は、逆に大幅増加している。
ニホンジカが原因の農林業被害は昨年度約3億4000万円。狩猟と、市町などの許可を得ての有害捕獲を合わせると約1万1000頭で、年々増えているという。
一方、イノシシの生息数は明確にわからないが、捕獲頭数は増加傾向にあり、昨年度は約7400頭。農作物が約1億5000万円の被害を受けた。
狩猟期間は同法に基づき、11月15日から翌年2月15日と規定している。しかし、生息数や被害状況が増えている現状を踏まえ、県は捕獲頭数を増やすため、3月15日まで1か月延長する方針を決めた。狩猟期間の延長について、県は15日に市町や猟友会、野鳥・自然の保護団体などを対象にした
公聴会を開くとともに、21日には県自然環境保全審議会に諮問する。
同部自然環境室の尾崎重徳室長は「狩猟期間の延長によって捕獲頭数が増えることを期待している。農林業への被害減少につなげたい」としている。
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