v10.0
- ID:
- 48988
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1207
- 見出し:
- 討ち入り舞台に「吉良像」 地元保存会、300年前の木像再現
- 新聞・サイト名:
- 東京新聞
- 元URL:
- http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20101207/CK2010120702000028.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 赤穂浪士討ち入りの舞台となった吉良上野介邸跡(墨田区両国三)の一部である区立本所松坂町公園に、「吉良上野介義央(よしひさ)公座像」が設置されることになった。六日に地元であった説明会で、設立者である吉良邸跡保存会の山田繁男会長は「悪者のイメージがある上野介だが、近年は見直し
の機運もある。ありのままの姿を見てほしい」と話している。 (沢田佳孝)
地域住民らでつくる保存会によると、吉良邸跡は観光客が年々増え、昨年は年間四万人以上が訪れたという。昨秋には、忠臣蔵ゆかりの自治体が一堂に集まる「忠臣蔵サミット」が十六年ぶりに墨田区で開かれ、会のメンバーから公園内に銅像設置を求める機運が高まっていた。
設置に千五百万円かかることが分かり保存会は一時、断念していた。しかし、軽量で耐久性に優れた繊維強化プラスチック(FRP)を使えば予算が四分の一以下となることが分かり、今年八月ごろ制作を始めた。
座像は高さ七十五センチ、横百十六センチ、奥行き六十センチ。約三百年前、吉良家の菩提(ぼだい)寺「華蔵寺(けぞうじ)」(愛知県吉良町)にある、当時五十歳の上野介が彫師に命じて作らせた木像を忠実に再現した。衣服の部分は黒と朱色で仕上げている。
除幕式は十二日午前十時から、上野介とその家臣たちの供養をする「吉良祭」に合わせて実施する
..