v10.0
- ID:
- 48771
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1119
- 見出し:
- 平安時代の役所?官僚住居?岐阜・上尻毛高田遺跡で確認
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20101118-OYT8T00420.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 岐阜県岐阜市教委は17日、同市上尻毛にある「上尻毛高田遺跡」から平安時代前期(9~10世紀)の役所か官僚の住居跡と見られる3棟の掘立柱建物跡を確認したと発表した。
掘立柱建物は庶民の住む簡易の竪穴住居とは違う特別な建築物で、県内では美濃国府跡(垂井町)などの国や地方の役所跡で見つかっている。
見つかった掘立柱建物跡のすぐ南側には、古代の国道である「東山道」が平行して通っていたと見られる。また、近くに板屋川などの川も流れていることから、交通の要衝に位置した当時の地方役所の拠点か高級官僚の住居だったと推測されるという。
3棟ある掘立柱建物のうち、大きなものは南北約8メートル、東西約5メートルの広さがあり、一片約60~80センチの四角い柱の穴がいくつも確認されている。柱の木材は残っていないが、食器に使ったと見られる陶器片が大量に見つかっている。
八賀晋・三重大名誉教授(考古学)は「東山道のルートに近く、現在も神社が近くにあることから、掘立柱建物跡の一帯が地域の中心地として機能していたと考えられる」と話している。
..