v10.0
- ID:
- 48614
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1110
- 見出し:
- 高島のトチノキ群落 嘉田知事、保全に県民税活用も
- 新聞・サイト名:
- 京都新聞
- 元URL:
- http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20101109000197
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
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嘉田由紀子滋賀県知事は9日の記者会見で、高島市朽木で見つかった西日本有数のトチノキ群落の保全について、「公益性がある場合は琵琶湖森林づくり県民税の充当も選択肢の一つと考えている」と述べ、県が独自で課税している同税の活用を検討していることを明らかにした。
同税は荒廃した里山の整備などに充てるため、個人県民税に年800円、法人県民税に年2200円〜88000円を上乗せして徴収している。嘉田知事は水源の森を構成するトチノキの多面的な価値を評価。「トチノキを保全しながら、県民が巨木にふれあう場づくりの支援も必要」とし、同税活用の可能性
に言及した。
ただ具体的な方法については「税金なので慎重に考えたい。まずは守る価値があることを県民に知ってもらい、議論を巻き起こしてもらいたい」と述べた。
トチノキの保全を巡っては、京都大や滋賀県立大の研究者、地元住民らが巨木の売却を防ぐ緊急措置や巨木林保全の仕組みづくりを嘉田知事に要望していた。
嘉田知事は約150本あったトチノキのうち50本がすでに伐採され、50本が伐採契約済みの状態であると説明。「土地や巨木の所有者の意見を聞きながら高島市と相談し、県として具体的方策を早く考えたい」と話した。
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