v10.0
- ID:
- 48545
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1105
- 見出し:
- 豪雨で被災の神社再建 1年3カ月ぶりに社殿 防府
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/areanews/yamaguchi/SEB201011030017.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 昨年7月の豪雨災害で大きな被害を受けた防府市真尾(まなお)の大歳(おおとし)神社の再建工事が終わり、3日、完工式があった。土砂の直撃を受けて本殿以外が倒壊し、社殿部分が建て直された。1年3カ月ぶりに再建された神社を前に、地区住民は感慨深そうな表情を浮かべていた。
完工式には地元住民や再建工事にかかわった業者など約20人が参加した。神社は宇佐八幡宮(防府市鈴屋)の「末社」にあたり、被災後に八幡宮に預けられていた「ご神体」も本殿に戻された。神事を執り行った八幡宮の石村守宮司は「地区住民の心のよりどころが再建できてうれしいです」と話した。
災害時、神社のある真尾地区は特に被害がひどかった。近くの民家も数棟が全半壊した。境内にも土砂や巨木、岩が流れ込み、拝殿や別棟の演舞場などが押しつぶされた。
だが、奇跡的に本殿が倒壊を免れた。元自治会長らが今年1月、神社再建を目指して再建奉賛会を結成し、4月から再建工事を始めた。社殿部分は広さ約45平方メートルで、スギやケヤキの木材が使われている。約1500万円の建設費は、神社が加入していた保険で賄った。
奉賛会の山田寅男会長(85)は「被災直後は見るに堪えない惨状だったが、感無量」。柳和之事務局長(79)も「昨春までは境内で相撲大会もあっていた。神社に子供たちが戻ってきて、笑顔をみせてくれればうれしい」と話した。
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