v10.0
- ID:
- 48516
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1104
- 見出し:
- 県内、緩やかに持ち直し
- 新聞・サイト名:
- 四国新聞社
- 元URL:
- http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/article.aspx?id=20101102000083
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
日銀高松支店は、1日発表した10月の金融経済概況で「香川県内の景気は厳しさが残るものの、緩やかに持ち直している」と総括し、5カ月連続で同じ基調判断を示した。雇用・所得環境は厳しさの程度が幾分和らいでいる一方、公共投資は「減少に転じつつある」と指摘し、判断を引き下げた。
概況によると、設備投資は製造業を中心におおむね下げ止まり、一部に戦略的な大型投資の動きもみられる。個人消費は全体として弱い動き。大型小売店の売り上げは食料品などの動きが鈍く、低調に推移している。乗用車販売はエコカー補助金終了前の駆け込み需要の反動で、大幅に減少。家電
販売は薄型テレビを中心に増加している。
主要観光地の入り込み客数は多くの個所で前年を下回ったが、10月31日に閉幕した瀬戸内国際芸術祭は終盤にかけて一段と客足が伸びた。旅行取り扱い状況は、円高の影響もあり海外旅行が堅調に推移している。
住宅投資は低調に推移しているものの、一部に持ち直しの動きがみられる。公共投資は、自治体の財政難や昨年度の景気対策で公共工事が増加した反動を受け、減少に転じつつある。
企業の生産動向は、緩やかに持ち直している。鉄鋼、金属製品、家具は低水準だが、造船や非鉄金属、化学は高操業。窯業・土木が生産水準を引き上げ、一般機械、木材672件・木製品も持ち直している。電気機械は高水準だが、一部に在庫調整の動きがみられる。
雇用・所得環境は、厳しい状況にあるものの、その程度は幾分和らいでいる。有効求人倍率は依然として低水準ながら、製造業や小売業の新規求人の増加などにより上昇している。
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