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- ID:
- 48506
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1104
- 見出し:
- 剣山系の樹木、シカから守れ 70本に防護ネットまく
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/areanews/tokushima/OSK201011030116.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 剣山系の貴重な樹木をシカの食害から守ろうと、徳島森林管理署の職員5人と県内外から集まった山好きのボランティア20人が3日、美馬市と那賀町境の尾根筋の木に防護ネットをまく作業をした。
対象は一の森から槍戸(やりど)山にかけての笹原にそびえるゴヨウマツ。樹齢数百年のものが多く、一帯のシンボルになっているが、ここ数年シカに樹皮を食べられる被害が増え、一部は枯死寸前に追い込まれている。参加者は手分けして計70本の木にプラスチック製のネットを取りつけた。
作業に駆けつけたNPO法人「剣山クラブ」理事の橋本英雄さん(76)=徳島市城南町1丁目=は「この山の自然をそっくり次世代に残していきたい。シカが樹皮をかじったり、里の畑を荒らしたりしなくていいよう、豊かな山に戻さなければ」と話した。近くの美馬市営「一の森ヒュッテ」の管理人、内田忠宏さん(6
6)は「単純に松を守りたいのではない。このままだとはげ山になり、植物、虫、鳥の生物多様性がなくなり、土砂災害も増え、川や海の生き物にも影響する。シカ対策に今、真剣に取り組まなければならない」と話していた。
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