v10.0
- ID:
- 48237
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1019
- 見出し:
- 温室効果ガス、15%削減目標 県地球温暖化対策実行計画素案
- 新聞・サイト名:
- 下野新聞
- 元URL:
- http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20101018/399057
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
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県は18日、県地球温暖化対策実行計画(2011~15年度)の素案をまとめ、県環境審議会地球温暖化部会(部会長・赤塚朋子宇都宮大教授)に示した。地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの県内排出量を、15年度に90年度比で15%削減するという、現行計画から大きく進んだ
目標値を設定した。目標達成に向け、本県の自然環境を生かすため、温泉熱による加温や木材94件残材活用の発電の促進なども盛り込んだ。
温室効果ガスの削減目標は3月に小沢鋭仁前環境相が示した「地球温暖化対策にかかわる中長期ロードマップ」を念頭に設定。20年度までの排出量削減目標を、90年度比で25%に設定した上で、現在の県内排出量を踏まえて、15年度までの削減目標値を15%とした。県内排出量を15年度には、90年
度比で約273万トン削減し、1542万トンとする計算だ。
削減に向けた具体策では、太陽光発電装置の普及など国のロードマップで示されている施策に加え、本県の自然環境を生かす取り組みを盛り込んでいる。
豊富な温泉資源と森林資源を活用し、例えば温泉熱を循環させて温泉を加温するシステムの普及や製材後に残った木材94件残材を活用したバイオマス発電の促進などを挙げている。
現在、温室効果ガスの県内排出量の削減目標を定めているのは県地球温暖化対策地域推進計画(06~10年度)で、10年度までに90年度比で0・5%の削減を目標としている。こうした中、08年度の県内排出量は90年度比で1・5%下回り、目標を2年前倒しで達成した形になっている。
ただ県環境森林部によると、新たな対策を見込まなかった場合、排出量はほぼ横ばいで推移するとみられており、新計画のレベルはかなり高いとみられている。
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