v10.0
- ID:
- 48091
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1008
- 見出し:
- 被害防止 捕獲頭数、年間1500に拡大
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20101007ddlk04040056000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
石巻市と女川町などで構成する「牡鹿半島ニホンジカ対策協議会」(会長・亀山紘石巻市長)は6日、石巻市役所で県の鳥獣保護計画の改定に伴う対応を協議し、今後2年間の捕獲頭数を年間1000頭から1500頭に拡大することを決めた。繁殖を抑えるためハンター1人当たりの捕獲制限(オス1頭、メ
ス2頭)をメスは無制限としたほか、狩猟期間を延長して被害拡大を防止する。
牡鹿半島のニホンジカはかつて「県獣」として保護されてきたが、農林業被害や交通事故が多発。93年から有害鳥獣捕獲の対象として年間500頭前後を捕獲してきた。しかし、食害や交通事故が増加し続けているため、県は国の基準を参考に牡鹿半島の適正個体数を300~500頭とし、08年に捕獲
頭数を年間1000頭とした。
今回の捕獲頭数拡大によって、同協議会は、農業被害額は09年度比3割減、林業被害は2割減、交通事故は5割減を目指す。
同協議会では県の保護管理計画に基づき、地元猟友会に委託して捕獲を行っているが、最近は牡鹿半島から雄勝、桃生、河北地区でもシカによる食害が拡大。09年度の牡鹿半島地区の農林業被害額は計1965万円、交通事故は112件で被害額は計3360万円で過去最高だった。【石川忠雄】
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