v10.0
- ID:
- 48007
- 年度
- 2010
- 月日:
- 1005
- 見出し:
- ヒノキ校門 住民手作り…京都・宮津 上宮津小で通り初め
- 新聞・サイト名:
- 読売新聞
- 元URL:
- http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20101004-OYO8T00406.htm
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 京都府宮津市小田の市立上宮津小(32人)の校門に、ヒノキ造りの門扉が取り付けられた。地元住民が、材料の調達から設計・施工までのほとんどをボランティアで手がけた。3日には仕上げの塗装が施され、行事で登校してきた児童が笑顔で“くぐり初め”をした。
1873年(明治6年)創立で、1932年(昭和7年)に校門の門柱が建てられたが、門扉が取り付けられた記録はなく、ロープを張って関係者以外の立ち入りを制限していた。
このため、地元住民の間で地区の大切な子どもたちが通う学校にふさわしい門扉を作ろうとの声が上がり、昨年4月、市自治連合協議会長の細見節夫さん(67)ら有志6人が「上宮津小学校の校門を整備する会」を結成。地元の財産区から間伐された直径15~20センチのヒノキを無償提供してもらい、
半年間乾燥させて製材した30本で組み立てた。
門扉は、高さ1・5メートル、幅4メートルの観音開き。普段は閉じておくため、袖扉(高さ1・2メートル、幅1・3メートル)も左隣に設けた。製材費や取り付け金具の代金などは、地域に呼びかけたカンパから約16万円を充てた。
この日は午前9時頃から、地元で作られた柿渋を塗って仕上げ。日が当たると徐々に深い色合いになるという。今後、同小の校章を彫った木製プレート(40センチ四方)も取り付ける。細見さんは「小さな学校だが、これからも地域全体で守り育てたい」と話していた。
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