v10.0
- ID:
- 47846
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0924
- 見出し:
- 江戸からの伝統技術、動く様子40年ぶり公開
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100923ddlk13040240000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
三鷹市大沢の里にある都有形民俗文化財「水車経営農家」(大沢6)で水車の動く様子が11月1日から約40年ぶりに公開される。【森下功】
「水車経営農家」は1996年に所有者から市に寄贈された。水車小屋、母屋、土蔵、物置などがあり、かつての野川沿いの農家の面影を伝えている。98年に都有形民俗文化財の指定を受けた。「新車(しんぐるま)」と呼ばれる大型水車は1808(文化5)年ごろに設置され、何度も改造されてきた精米・製
粉用。江戸・明治・大正の3代の職人たちの木製機械造りの伝統技術が保存されている。水輪は直径が約4・6メートルあり、精米用の「搗(つ)き臼」(臼と杵14組)、「挽(ひ)き臼」(2台)、平面篩(ふるい)機の「やっこ篩」(2台)、昇降機「せり上げ」(2台)を備えている。2009年、日本を代表する水車とし
て日本機械学会が機械遺産に認定した。
「新車」は1965年ごろに、野川の河川改修で稼働をストップした。市は水車を動かしながら動態保存することにし、水輪の交換や杵、臼、水路などを補修。敷地内に貯水槽を設置し水を循環させる整備工事を実施、11月から再びダイナミックに回る水車の姿を見ることが可能になった。現在、「水車経営農
家」の公開は中止中。公開再開後は、過去の水車の姿や整備工事の様子を母屋に設置したビデオで放映、水車の解説はボランティアに協力してもらう。入場料は100円(中学生以下は無料)。
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