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- ID:
- 47676
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0910
- 見出し:
- 挿し木で神木「2世」
- 新聞・サイト名:
- 朝日新聞
- 元URL:
- http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001009100002
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 加美町四日市場の鹿島神社境内で、突風により6日夜に倒れた神木の杉の「2世」を挿し木してつくるため、県林業技術総合センターの職員が9日、この杉の枝先を約50本切り取った。センターの斎藤雄一環境資源部長は「3年以上たてば10本程度が40~50センチに育ちそうだ」と話した。
町と神社の依頼を受けたセンターの職員は、樹齢400年を超える長さ約30メートルの杉の上部のあちこちから、枝先30センチほどをはさみで採取した。斎藤部長によると、大衡村にあるセンターで発根促進剤を塗って挿し木をし、ハウス内で温度を25度に保って年内の発根をめざし、来春畑に移植する。
親木の遺伝子を受け継ぐクローン杉をつくるこのやり方で、センターは30年ほど前、栗原市の双林寺にある県指定の天然記念物で樹齢1200年とされる「薬師堂の姥杉(うばすぎ)」の2世を誕生させている。
鹿島神社は、倒れた神木と損壊した神門を撤去し、10月に開かれる秋の例祭に備える。禰宜の千葉国彦さんは「できるなら建て替える神門の用材として、ご神木を使いたい。総代会に諮る」と話す。
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