v10.0
- ID:
- 47592
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0907
- 見出し:
- 「不要」判断 58億円も 事業仕分け実効性は? 静岡
- 新聞・サイト名:
- 産経新聞
- 元URL:
- http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100907/szk1009070210003-n1.htm
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
4、5の両日に実施され、計110件のうち16件が「不要」とされた県の事業仕分け。すべて廃止されれば、58億3300万円もの予算が削減される。しかし12件が不要とされた昨年の仕分けでは、大半が名称や内容を変え“復活”し廃止されたのは1件だけだった。事業仕分けは川勝平太知事の目玉政策の
一つ。来年度予算案にどう反映されるか。昨年以上に実効性が注目される。
「不要とされたものをそのまま(予算に)載せるわけにはいかない。私の能力の限りを使って仕分け結果を尊重する」。川勝知事は事業仕分け終了後、記者団にこう息巻いた。さらに、昨年は不要とされた事業が形を変えて復活したとの指摘に、「ご破算で改めてということだったので(予算計上を)認めたが、形
を変えて復活したと誤解を招くようであれば、まずい」と明言。今年は“復活”を認めない覚悟を示した。
しかし、仕分け結果は川勝知事にとっても非常に厳しいものになった。例えば、川勝知事の指示で「ふじのくに大使館」として再編成された東京事務所。「静岡から近いのに、なぜ東京でなければならないのか」「1人1万5千円かけての交流会にどれほどの効果があるのか」。仕分け人からは容赦ない質問が相
次いだ。結果は「要改善」。事業説明を担当した松下育蔵・東京事務所次長は「(成果を)数値で表すことが必要だった」と肩を落とした。
そのほかにも川勝知事が力を入れる事業に次々とメスが入った。県内産木材の利用を促す「優良木材の家総合支援」はバッサリ「不要」になり、県民意識を高める「県民の日事業」は「わざわざ県民の日に行わなくてもいい内容が多い」と「要改善」。静岡空港を内外に発信する「空港広報活動推進」も「販
促グッズを配って、どれほどの人が空港を使おうと思うのか。費用対効果を検証すべきだ」と指摘されて、「要改善」だった。
川勝知事の専門分野と言える教育関係にも「不要」が頻発。高校生らに科学の魅力を伝える「ニュートン・プロジェクト」は「著名人の講演は県が実施しなくてもいい。費用対効果が見えにくい」として「不要」に。川勝知事は「本来は国などが行うべきことを県が行うのは安易だと指摘されたのではないか」と表情
を引き締めていた。
..