v10.0
- ID:
- 47545
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0902
- 見出し:
- 難波京にも「碁盤の目」 奈良期の条坊跡を初確認
- 新聞・サイト名:
- 共同通信
- 元URL:
- http://www.47news.jp/CN/201009/CN2010090101000853.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 難波京は飛鳥時代と奈良時代に宮が置かれたが、碁盤の目のように道路が走り、土地が区画された条坊跡とみられる遺構が確認されたのは初めて。
同研究所の高橋工難波宮調査事務所長は「奈良時代には難波京に条坊遺構があったことが明らかになり、京の全体像をつかむ手掛かりになる」としている。
見つかったのは幅約5メートルの谷に架かっていた橋跡で、橋脚だった14本の木材1556件が残っていた。
橋脚を固定する盛り土から8世紀前半の土器が出土し、年代を特定。また、橋は谷を渡る最短距離ではなく、不自然に斜めに架かる形だったため、難波京が条坊制だった場合の想定復元図と照合すると、南北方向の条坊道路と一致、条坊道路の一部と判断した。
橋は架け替えられており、古い橋は幅2・4メートル、新しい橋は幅3メートルとみられる。橋につながる道路の跡は見つからなかった。橋は京の中心部を南北に走るメーンストリートの1筋西側にあたり、中枢部の難波宮から約2キロ南の地点だった。
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