v10.0
- ID:
- 47450
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0826
- 見出し:
- 和歌山・けやき大通り:安全?にぎわい?憩い? 県が4案提示、年内方向性
- 新聞・サイト名:
- 毎日新聞
- 元URL:
- http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100825ddlk30040349000c.html
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
JR和歌山駅から和歌山城に延びる和歌山市の「けやき大通り」のあり方などを検討している委員会が24日あり、事務局の県が4案を提案した。事故防止最優先か、沿道商店街のにぎわいか、憩いの空間か--。さまざまな意見があるなかで、年内の取りまとめを目指す。
今回の主な検討対象は、北ノ新地-公園前の2交差点間。片側3車線に加え、ケヤキを植樹した分離帯で区切られた側道がある。本線と側道の交通事故が多発したことなどから、けやき大通り再生検討委(委員長、村橋正武・大阪工大教授)が6月に発足した。
「基本案」は、側道を歩道と自転車道に変える。事故防止と憩いの空間創出の効果がある半面、荷さばきなど沿道利用者へのサービスが低下、歩道が広がり駐車場への乗り入れ距離も伸びてしまう。
「代替1案」は現在のJR和歌山駅-北ノ新地交差点間と似た案。歩道の中に設ける植樹帯にケヤキを移し替え、側道を廃止して車道を4車線化する。事故を防ぎ空間を創出できるが、自転車道がないのが難点だ。
「代替2案」は側道を廃止する。両端にケヤキの植樹帯を設けた遊歩道を、道路中央に新たに設ける大胆な案。事故防止と空間の面ではいいが、自転車道がないうえ一部の交差点が遮断される。
「代替3案」は一転して現実的な案。側道の道幅を狭め、一部を駐車スペースと歩道にする。移植がほとんど不要で、荷さばき車と自転車が側道を通ることができる半面、事故防止効果は限られ、空間も少ない。
地元自治会、商店街、イベント団体、バスやタクシー協会ら約20人で構成する検討委では、「駐車場への乗り入れが不便になる」と基本案に難色を示す声が出る一方、「中央歩道案は商店街には問題外」と2案に対する異論もあった。
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