v10.0
- ID:
- 47347
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0821
- 見出し:
- 柱根と礎盤 セットで出土
- 新聞・サイト名:
- 中国新聞
- 元URL:
- http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201008200052.html
- 写真・動画など:
- 【写真】
- 記事内容
- 山持(ざんもち)遺跡(出雲市西林木町)で確認された弥生時代後期末ごろの建物跡から、柱根と、柱の沈下を防ぐために敷かれた木材(礎盤)がセットで出土した。島根県内では初めて。県埋蔵文化財調査センターが、本年度の発掘成果として19日、発表した。当時の建物の構造や建築技術を考えるうえ
で貴重という。
建物は、細長い溝を掘って柱を立てる布掘建物の構造。出土した柱根は、高さ1メートル弱、直径約30センチ。その下にH型、あるいは放射状に木材を組んで敷いてあった。低湿地という土壌条件から、良好な状態で1棟分6組が出土した。
柱根の出土の仕方から、床板までの土台部分を太い柱で組み立てた後、その上に別の柱を建てて壁や屋根などを組み上げる、弥生時代としては珍しい構造だった可能性も考えられるという。
2002年度からの発掘調査の最終年度。弥生土器や木製品も大量に出土した。22日午前10時から現地で説明会を開く。発掘調査事務所=電話0853(21)5860。
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