v10.0
- ID:
- 46516
- 年度
- 2010
- 月日:
- 0622
- 見出し:
- 口蹄疫で行き場失った厩舎の必需品 おがくず 埋却に活用 宮崎県 消臭に大きな効果
- 新聞・サイト名:
- 西日本新聞
- 元URL:
- http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/179690
- 写真・動画など:
- なし
- 記事内容
-
家畜伝染病「口蹄疫」の感染拡大が続く宮崎県で、木材を粉末状に加工した「おがくず」が、殺処分された家畜の埋却に活用されている。消臭効果があるおがくずは厩舎(きゅうしゃ)の必需品。厩舎が空になり、いったんは行き場を失ったおがくずが、埋却後の消臭や、梅雨でゆるんだ土壌の水分吸収に
役立っている。
同県内では、殺処分された家畜の埋却が急ピッチで進んでいるが、長雨による作業の遅れや、埋却後の臭気が一部で問題となっている。県畜産課によると、埋却用の穴は深さ4-5メートル。家畜を消石灰やブルーシートで覆い、その上におがくずを厚さ約50センチ、さらに土砂をのせる。アンモニアの消
臭効果などがあり、わらやスギの皮を使うケースもあるという。
5月中旬ごろ、県内の製材業者でつくる県木材青壮年連合会長の皆川典宣さん(43)=高鍋町=が、県側から相談を受け、試験的におがくずを提供、消臭に大きな効果があったという。そこで、皆川さんたちが今月初旬に県に要望し、おがくずの使用が広がった。
おがくずは、丸太から角材や板を切り出した際に残る「端材」を加工したもの。家畜のふん尿などのにおいを抑えるため、厩舎に敷いて使われる。皆川さんも、川南町や高鍋町、新富町などの農家へ出荷した。
ただ、自治体によってはあまり使っていないところもあるという。皆川さんは「どこの同業者にも在庫がいっぱいある。役立ててもらえれば」と積極的な活用を呼び掛けている。
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