ID :
4136
公開日 :
2007年
6月19日
タイトル
[フクビ化学工業、住宅建材用合成樹脂を5割増産
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新聞名
日本経済新聞
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20070618c6b1801u18.html
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元urltop:
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写真:
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合成樹脂大手のフクビ化学工業は住宅用建材の生産能力増強に乗り出す。今秋をメドに、本社工場内に約1億円を投じて生産設備を増設。主に屋根の下地材に使う合成樹脂の生産能力を現在より約5割増や
す。従来の木製下地材より腐りにくく、加工しやすいのが特徴で、漏水防止や耐久性向上の面から伸びている需要に対応する。
増産するのは「エコランバー」というポリスチレンを主要成分に、一部に木材を含む合成樹脂。木材と同じようにくぎ打ちや切断が可能で、表面の凹凸などの加工もしやすい。
2000年に「住宅品質確保促進法」が施行され、住宅の売り主は最低10年間、柱などの基本構造と、雨水を防ぐ部分に責任を負うことになった。欠陥が判明した際には補修費用を売り主が補償する必要が生じるため、近
年、屋根の下地材として漏水を防ぐ樹脂部材の需要が増えている。
同社は今秋、本社工場内に樹脂を溶かして、棒状に成型する「押し出し機」という製造機械を増設。エコランバーの生産量を現在の年産1500トンから、08年3月期には2300トンに引き上げる。