ID :
3314
公開日 :
2007年
3月30日
タイトル
[県建築士会上伊那支部女性委員会が県建築文化賞で最優秀賞
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新聞名
長野日報
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元URL.
http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=6697
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写真:
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県建築士会の第8回県建築文化賞で、今回から新たに設けられた業績・活動部門の最優秀賞(知事賞)に、上伊那支部女性委員会(丸山弘子委員長)の活動「次世代のために」が選ばれた。5月26日に開く総
会で表彰される
女性委員会は、「次世代のために―健康で永く暮らせる住環境をめざして」をテーマに、2000年から、住宅建築で使用される木材や塗料、断熱材について、安全性や価格、性能、使用後の再生可能性などの研究を続
けている。「メーカーや図書で示されていることの確認ではなく、自分たちの目や手に触れて確かめることが目的」(丸山委員長)という
これまでに、22種類の木材について気候の影響やシロアリへの耐久性を調べたほか、13種類の塗料、30種類の断熱材について安全性、価格、性能などを比較しながら実験観察を行った。さらに03年からは、地場材
の代表格であるアカマツとカラマツの性質を把握するため、天日や人工といった乾燥方法による強度の違いなどを調べてきた。その結果、土中での木材種の腐り方の違いや、塗料それぞれの経年劣化の様子、シロアリ
の嗜好(しこう)性などがわかり、「驚きの連続だった」と丸山委員長は振り返る
女性委員会が「次世代のために」をテーマに掲げたのは、「世代を超えて生き続ける建築物にかかわっている以上、できうる限り未来への負荷を小さくする責任がある」という共通認識から。さまざまな実験や観察を続
けてきた委員会のメンバーは、「自分の目で確かめた結果、お客さんに自信を持って勧められる」「活動の成果を安全な建築のため、日々の仕事に役立てていきたい」と話している。