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木造建築のネツト記事
ID :  3296
公開日 :  2007年  3月29日
タイトル
[衰弱目立ち、桜の木の復活作戦 京都府立植物園、地上部からも措置
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007032800129&genre=K1&area=K10
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元urltop:
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写真:
 
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京都市左京区の府立植物園が、衰弱の目立つ園内の桜の木の復活作戦を試験的に始めている。従来の維持管理は土壌改良が主だったが、昨夏、開園時からあったソメイヨシノが枯死するなど衰弱が目立つ 木が多いため、地上部からも措置を施す。同園は「効率的な方法を探り、風格ある植物園の桜を守りたい」としている。  同園には約70種500本の桜が植えられている。開園当初の1924年と、戦後、進駐軍の住宅地として接収された後、再開園した61年ごろに植えられた品種が多く、近年、樹勢の衰えが目立つ。  これまでの管理は、地中の根を丈夫にする狙いで2年に1回程度、土を入れ替えるのが主だった。しかし、昨年7月、樹齢約80年のソメイヨシノが枯れたこともあり、人間なら「手術」に相当する方法を模索していくことに した。  3月上旬、府樹木医会と共同でヤマザクラとソメイヨシノの復活作業を1本ずつ行った。しんがなくなり空洞になった幹の途中から出ている不定根を、ミズゴケを詰めた竹筒でくるんだ。不定根の成長を促し、地下に導い て根を張らせることを目指す。うまくいけば、不定根が栄養や水を吸い上げるようになり、数年で樹勢の回復が始まる。最終的に幹と一体化して空洞を埋めるようになるという。  同園は、樹勢回復を見極め、対象の桜を増やしていく。新たな苗の植栽も進めていくが、どっしりとした枝ぶりになるまで20年ほどかかる。緩やかに「世代交代」を進めるため現在の桜の延命を図るという。  小倉研二・樹木係長は「市内の名所の桜も植物園と同様に寿命を迎えるものが多い。樹勢回復のため、より効果的な治療法を見つけ、応用できれば」と話している。