[“万葉の心”を伝えたい
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丸太の森で万葉植物の教室とボランティア活動を続ける
新聞名
http://www.townnews.co.jp/020area_page/04_sat/02_ashi/2006_1/02_04/ashi_jin.html
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南足柄市の森林公園『丸太の森』の初代園長。退職後の現在も週2~3回同園へ足を運び、植物の手入れや園路の整備等のボランティアを行っている。また同園周辺の植物を使った草木染め教室や、万葉植
物と万葉集の勉強会を開催するなど精力的に活動。この程同市から善行表彰を受けた。本人は「第2の人生を過ごさせてくれた丸太の森への、ただのお礼奉公」と照れ笑い。矍鑠(かくしゃく)と話す様からは、卆寿(そつじゅ
)とは思えない若々しさを感じた
○…同市内の農家で8人兄弟の6番目に生まれる。教師を志し、技術が専門の教員として定年まで山北や開成、南足柄の中学校で教鞭を執り校長も務めた。定年後は市教委の嘱託として、古い幼稚園を改装して郷土資
料館(現在は駒形富士見公園)を開設する事業に携わった。かつて足柄古道に興味を持ち調べた際に、万葉集の中で歌われている植物が足柄に多く自生している事に気付いた経験から、同館に万葉集に出てくる花を植
えた『万葉花壇』を造った。これが当時の新聞に採り上げられ評判に。“閃き(ひらめき)のある男”と、当時完成したばかりの『丸太の森』園長に推された
○…「開園当初は施設も道の数も少なかった」と遠い目をしてとつとつと語る。“来園者が豊かな自然に親しめる公園を”と運営について何日も悩み抜き、他県の公園へ視察に出かけたり、土地の人の意見を聞いたりと
動き回るうちに「丸太の森が自分の家のように思えるようになった」。炭焼き窯や古民家の設置、旧小学校の移設など在任中の12年間は無我夢中。「公園は遊びと学びのバランスが大事。難しいがそこが楽しく、生きがい
をもらった」と目を細めた
○…長男夫婦との3人暮らし。余暇は畑仕事を楽しむ。「いい汗をかいて、無心になれる」と土に親しむ喜びを語る。粟やキビ、麦など万葉集に出てくる植物も栽培。“万葉”にかける情熱は衰えを知らない。
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