ID :
2440
公開日 :
2007年
1月11日
タイトル
[家具メーカーと富士大和森林組合が共同で開発したムク材を使ったオリジナル学習机
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新聞名
http://www.saga-s.co.jp/view.php?pageId=1036&classId=0&blockId=302860&newsMode=article
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元urltop:
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写真:
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木の香漂うムク材の学習机を家庭で作ってもらおうと、佐賀市諸富町の家具メーカーが富士大和森林組合とタイアップし、ユニークな組み立て式の家庭用学習机を共同開発した。スギやヒノキなどの県産材を
使用しており、地産地消にこだわった地域ブランドとして全国に売り込む
今回のプロジェクトは、諸富町商工会が主導。本年度、中小企業庁の補助金を受けた。開発した学習机は約3センチの角材を用いた格子状の構造。大人であれば一時間程度で組み立てられ、机といすの高さは角材の
数を調節することで、子どもの成長に応じて自由に変えることができる。また、机は不要になっても粗大ごみとして処分することなく、テーブルなどへの転用も容易という
諸富家具業界はオーダー家具などの「少量多品種」生産を得意としてきたが、ライフスタイルの変化や輸入家具に押され、年間出荷額は約60億円とピーク時(1993年)の約4分の1にまで下落。今回のプロジェクトは
「環境と安全に配慮した子ども用インテリア・玩具の開発」をテーマに、半年がかりで進めてきた
新商品は学習机や木馬、積み木など計九種類。新年度には諸富家具振興協同組合が中心となって販売事業会社を設立し、本格販売に着手する予定で、東京や大川市の展示会に出展する。受注が軌道に乗れば、部材
メーカーも参加し量産化に備える。こうした業界全体でブランド確立に取り組むのは初めて
既に通販会社数社からの引き合いもあり、同町商工会の大坪宣登事務局次長は「諸富の“匠(たくみ)の集団”がつくり出すオリジナル商品として地域ブランドを確立し、業界の浮揚を図りたい」と話す。