[環境に優し炭ストーブ
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竹林整備の木材活用へ
新聞名
http://www.chunichi.co.jp/00/ikw/20070111/lcl_____ikw_____001.shtml
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金沢大の角間キャンパス(金沢市)にある地域交流施設「角間の里」で十日、炭を燃料とするストーブが稼働した。この日はテスト段階として市販の炭を使ったが、将来、炭は竹林整備など里山の保全活動で
出た木材を活用し、燃え残った灰は畑の肥料にする予定。関係者は「環境に優しいバイオマス(生物資源)エネルギーを使い続けるモデルとなる」と期待している。 (高橋雅人)
ストーブは古民家の土間(広さ約五十平方メートル)に置かれ、ストーブに取り付けたタンク内で温められた水が土間に巡らされた配管を循環。ステンレス製のパネルから放熱され、土間を暖める仕組み。水の温度は五
〇-六〇度で、この日は四時間で木炭九キロを使った
二〇〇五年に金沢大OBで、バイオマス燃料の開発に取り組む明和工業(能美市)の北野滋社長が大学に炭ストーブの設置を提案。当初はストーブの放射熱で建物内を暖める予定だったが、防災上の問題から温水を
循環させる方法に改めた。今後、炭をどれくらい使えば約五十平方メートルの室内温度が何度上がるかなど詳しいデータを収集、分析するとともに、自前の炭作りに取り組む
施設を拠点に活動する「角間の里山自然学校」の中村晃規調査員は、「昨年の冬はストーブがなくてとても寒かったのでうれしい」と喜び、「角間キャンパスで雑木林の管理をしているボランティアは、伐採した竹木の処
理に頭を悩ませてきた。ストーブで消費できれば里山整備も続けやすくなる」と歓迎している。
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