ID :
2261
公開日 :
2006年
12月11日
タイトル
[三国龍華園の跡地、樹齢100年
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新聞名
http://www.kenmin-fukui.co.jp/00/fki/20061208/lcl_____fki_____011.shtml
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写真:
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坂井市三国町緑ケ丘2丁目の市営住宅・立田団地駐車場の南側斜面にあるフジの木が、根元近くから幹の途中まで何者かに切断されていたことが7日、分かった。フジの木は住民憩いの広場として知られた三
国龍華園の跡地にあり、地元では樹齢約100年の古木も含めて地域おこしの核にしようとしていただけに、“心ない行為”に憤っている。 (川口信夫)
何者かが切断 『まさか…』憤る住民
地域おこしの核、思い立った矢先
被害に遭ったのは、同駐車場裏手の雑木林にあるフジの木三本のうち一本。団地入居者らが高さ約三十メートル、根元の太さ約三十センチの巨木が途中から三メートル余り切り取られていたのを見つけた。フジの木は、
昔から美しい紫の花を咲かせ、幹のうねりが見事な自然木。地元住民にとって大切な宝物だっただけに、大騒ぎとなった
立田団地区自治会長の山内正博さん(71)は「今年五月に観賞し、花の美しさに堪能したばかり。まさか切断されるとは」と嘆く。チェーンソーで切ったような形跡があり、「(切断部分は)相当大きく、重さもある。気付か
なかった」と首をかしげる
関係者の話では、約二週間前に切断されたとみられ、「いたずらではなく、古木に関心にある者の仕業では」と推測。「まだ二本残っており、監視の目を光らせたい」と話す
フジの木がある場所は、市有地と民有地が複雑に入り組む。市も民間所有者も「切っていないし、切断の話も初耳」と驚く。無断で切られた木の上の部分は他の木につるが絡みついていて、宙づりの状態。市では「危険回
避のため、地元と協議して伐採するなどの対応をしたい」という
三国龍華園は、三国町の性海寺が一八九九(明治三十二)年、龍田池の周辺に桜や紅葉約三百本を植栽したり、八十八カ所のほこらを設けたりして憩いの場に整備。風光明美で明治期に三国十二景の一つに数えられ
たが、昭和四十年代に駐車場として龍田池は埋め立てられた。