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木造建築のネツト記事
ID :  2187
公開日 :  2006年  11月30日
タイトル
[枯死桜、立体標本に 京都府立植物園の歴史 見守り80年
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新聞名
京都新聞
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元URL.
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2006112700057&genre=K1&area=K1D
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元urltop:
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写真:
 
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京都市左京区の府立植物園で、最長寿の部類になる樹齢約80年のソメイヨシノが枯れ、立体標本として展示されている。「開園時から園の歴史を見守り続けた桜を捨てるのはしのびない」と職員が根を掘り上 げ、観察用に仕立てた。普段、隠れている根を間近ではっきりと見ることができ、来園者の人気を集めている。  ■根の姿もはっきり 「生き証人」展示  このソメイヨシノは、開園した1924(大正13)年ごろに植えられた。太平洋戦争後、同園が米軍将校の住宅地として接収されて多くの兄弟株が切られた時も伐採を免れ、度重なる自然災害に遭っても生き残ってきた。し かし、今年7月、病気と寿命のため枯死した。  園の歴史の生き証人でもあり、高さ8メートルの立派な桜だったため、樹木係の職員の間で有効活用を求める声が上がった。見学の子どもたちから、根の張り方について質問をよく受けることをヒントに、立体標本にす ることにした。  根の掘り起こしから、水洗い、乾燥、ニスの塗装、正門東側への移動まで、職員が3カ月近くかけて完成させた。  標本は高さ約4メートル、幅3メートル、幹の太さ直径60センチ。台の上に載せ、6本の鉄の棒で巨大な幹と根を固定している。浅く、横に張っているソメイヨシノの根の特徴をはじめ、下部の主根が腐っている様子や、こ ぶ状の腫瘍(しゅよう)を確認できる。来園者は、ふだん目にすることが少ない自然の造形に見入っている。  樹木係の小倉研二係長(45)は「園とともに生き抜いてきた桜を活用して立派な展示物にできた。いろいろな想像を膨らませ、見ていただきたい」と話している。