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木造建築のネツト記事
ID :  15149
公開日 :  2010年 2月26日
タイトル
[古民家ギャラリーに再生
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新聞名
山梨日日新聞
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元URL.
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/02/26/6.html
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元urltop:
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写真:
 
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思い出の詰まった古民家をギャラリーに-。松山古流華道家元の安達一栄さん(73)とフラワーデザイナーの良枝さん(66)夫妻は、空き家だった甲府市中央4丁目の築60年の自宅を“古民家ギャラリー”と して再生させようと、1年前から手作業で改装を進めてきた。3月6日から始まるオープン記念の展覧会に向け、作業を急ピッチで進めている。
 自宅は、ガラスやコンクリートなどの建築資材が配給制だった戦後間もないころ、一栄さんの父で茶道家だった故安達宗要さんが建てた。茶室「富雪ふせつ庵」や住まい部分を増築し、宗要さんの茶道教室や、安達さん 夫妻の華道教室などを開いていた。駐車場がないことなどから10年ほど前に、同市青葉町に移り住んだという。
 夫妻は老朽化の進む自宅の取り壊しを検討していたが、若手アーティストによる中心市街地での芸術祭を企画していた甲府市の五味文子さん(26)らと出会い、「街をアートで盛り上げたいが、作品を発表する場がない 」という声を耳にした。「昔から茶道や華道教室でにぎわい、街の文化拠点でもあった場所。未来ある若者を応援する場として提供したい」との思いを強くし、貸しギャラリーとして再生させることを決めた。
 改築工事は、長年住んだ家への感謝の気持ちを込めながら、仕事の傍ら2人で進めた。1階の畳や床材、ふすま、天井などを取り払い、17畳の広い土間に。台所はステンレス製の流し台を設置、囲炉裏いろりは一栄さ んと知人が自作した。2階の畳とフローリングは残し、アーティストが宿泊したりワークショップを開いたりと、自由に利用できる場を設けた。
 ギャラリー名は亡き父の茶室にちなみ、「富雪ギャラリー」と命名。一栄さんと良枝さんは「若いアーティストの発想力で、自由にアレンジさせてほしい。アートの力で街を明るく元気にしたい」と話している。
 安達さんらによるオープン記念の展覧会「華楽花展」は3月6~22日、午前10時~午後6時。貸し出し希望など問い合わせは安達さん、電話090(4382)2855。