ID :
15146
公開日 :
2010年 2月26日
タイトル
[県産ヒノキ 学んで触れて
.
新聞名
朝日新聞
.
元URL.
http://mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000001002250001
.
元urltop:
.
写真:
.
新1年生へ 机・いす1500組/県、需要喚起も期待
県内の小学校にこの春入学する新1年生のうち、1500人が県産のヒノキでできた新しい机といすを使って勉強できることになった。津山市内の家具工場で製作が進んでおり、3月中に順次学校に納入される。子どもや
保護者に木の香りやぬくもりを肌で感じてもらい、県産材の需要喚起にもつなげたいという狙いが込められている。(中村二郎)
この事業は県が2009年度から始めた「木とふれあう快適学習環境づくり」。当初予算に3900万円を盛り込んでいた。今年度は机といす1500組、10年度から13年度は各2千組を小学校に配置し、5年間で計9500組
そろえる計画だ。県内の小学1年生は毎年約1万9千人なので、4年後には2人に1人が県産ヒノキの机といすを使えることになる。
県林政課によると、今年度は岡山、倉敷、津山、高梁、真庭など8市3町の41校に配置される。各県民局が、学校から市町村教委へ出された要望をもとに配置数を決めた。
小学校の机といすは、天板などは木製の合板だが、脚の部分は鉄製なのが普通だ。山下秀喜・総括参事は「子どもたちに木の良さを知ってもらうことで、県産材への理解が深まれば」と話す。
津山市へは9校、166組の机といすが配置される。市教委は「5年間で市内全小学校への配置を希望しているが、今年度はまず合併前の旧4町村にした」という。
1500組の製作を請け負った津山市八出の「すえ木工」=須江英典社長=では、去年11月から作業にかかり、3月末までの納入に向け急ピッチで作業が進んでいる。須江社長は「ヒノキの温かみを知るとともに、大切
に使わないと壊れるということもわかってくれたら、情操教育にも役立つのでは」と話している。