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ID :  14968
公開日 :  2010年 2月 2日
タイトル
[脱下請けへ奮闘! 関の建材「トマト工業」
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20100203/CK2010020302000019.html
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元urltop:
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写真:
 写真が掲載されていました
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住宅の壁面用パネルの加工や防水工事などを手掛ける関市富之保の建材加工販売業「トマト工業」(馬渕孝史社長)が、不況による売り上げの落ち込みを回復するため、今までの下請け中心の営業から、個 人客などへの直接販売に重点を切り替えて経営努力を続けている。
 同社は1975年、合板紙張りプレス工場として操業を開始。木工加工や工務店の下請けを中心に営業していた。
 しかし2007年以降、受注先のコスト削減や外注規模縮小の影響を受け始めた。リーマンショックが起きた08年度(10月~09年9月)の売上額は、前年度より4割少ない約2425万円。生き残るため、社内で話し合い を重ねた。
 08年5月「親しみやすい名前を」とマブチ工業から社名を変更。09年5月から6月には、小ロットでの受注、即日発送をするため、パソコン上で在庫管理するシステムを導入。カタログによる通販や、インターネット上 のショッピングモール・楽天市場で「FRP素材屋さん」を始めた。
 方針転換と投資には「社内で反対意見もあったが、前向きに考えた」と、馬渕敦史営業課長は振り返る。
 現在は、耐熱加工された七輪(しちりん)用の台板や、高速道路の非常用電話のため防音加工を施した板など新たな注文も。ネットでの売り上げやベランダの防水工事の数も伸びており、09年度は07年度を超える売り 上げを予想しているという。
 馬渕課長は「培った技術を生かし切れていなかった。中小企業ならではの小回りの良さを強みに頑張っていきたい」と話している。