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木造建築のネツト記事
ID :  14848
公開日 :  2010年 2月 1日
タイトル
[積水ハウス、自社の分譲地において生物多様性の保全効果を検証
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新聞名
BTimes
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元URL.
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/100201/49419.html
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写真:
 
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積水ハウス <1928> は、生態計画研究所と共同で実施している生き物調査について、同社が独自に展開する庭づくり提案「5本の樹」計画に基づき緑化・植栽を行った住宅分譲地における生物多様性の保全効果を検証し、このほど中間報告 として発表した。
 「5本の樹」計画とは、地域の気候や風土に適した自生種や在来樹種を中心に顧客の庭に植えることで、鳥や蝶たちが集まってくるような小さな里山を作り出そうという、同社が2001年から推進してきた環境保全プロジ ェクト。日本の豊かな生態系を育んできた "里山"をお手本として、多様な生き物にとって住みやすい環境を生み出し、生物多様性の保全に貢献することを目的としている。この「5本の樹」計画を中心として同社が植栽 した樹木の本数は、2008年度の1年間だけで約85万本にも達しているという。
 今回、同社は松山市や仙台市など6カ所の自社分譲地で調査した結果をまとめ、中間報告として発表した。その調査結果によると、他の分譲地に先駆け2008年から調査を開始した松山市の「コモンステージ松山」では 、生態系の経年変化を中心に検証した結果、鳥類が3種から8種に、昆虫類が4種から32種に増えるなど、生き物の種類が増加していることが確認できた。さらに、ギンヤンマやイエコウモリの飛来や、アゲハチョウ類の 増加も確認できたことから、在来樹種の植栽を行った分譲地が多用な生態系を育む里山としての役割を果たしはじめていることがわかる。また、仙台市の「コモンシティ青葉のまち」では、分譲地内の公園に、既存のクロ マツやサワラ、ヤブツバキなどを残しながら、在来機種を高密度に植栽した結果、植栽が少ない周辺の公園では鳥の種類が4種しか確認できなかったのに対し、分譲地内では8種も観測することができたという  これらの調査は、「5本の樹」計画が生態系に与える効果について同社が初めて評価・分析したもので、一民間企業が本業において住宅分譲地における生物多様性の保全効果を検証するのはきわめて珍しい。さらに一 部の分譲地では、住民参加型の生き物観察会も実施。自然環境や生物多様性の大切さを学ぶ機会をつくることで、住民同士や家族間のコミュニケーションが深まり、我が家や自分が住む街に愛着を持ってもらうきっかけ になればと同社は期待する。
 今年の10月に名古屋市で行われる生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の開催を控え、さらに生物多様性への関心が高まる中、同社は、「5本の樹」計画に基づき生物多様性の保全に配慮した住まいづくり・まち づくりを積極的に推進し、人と自然が共存できる環境づくりを普及させたいとしている。