[気仙町長部の小泉さん 巨大ログハウス完成間近
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手づくり10年コツコツと
新聞名
東海新報
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元URL.
http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws5142
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元urltop:
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写真:
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陸前高田市気仙町長部の国道45号から山の手側高台を振り向くと、巨大なログハウスが目に飛び込んでくる。かれこれ十年以上かけて、町内の男性が趣味でコツコツと築造している〝ドリームハウス〟で、も
うすぐ完成。「ログハウスでは日本一の大きさでは」と巷の話題となっている。
広田湾を見下ろす小高い丘でハンドメードのログハウスづくりを楽しんでいるのは、同町要谷七六ノ一〇の小泉哲史さん(41)。外国航路の商船乗組員を経て、現在は国内航路フェリーの船長を務めている。
双頭の三角屋根が特徴的なロフト付き二階建て、ダイナミックで重厚感がある。デザインもカナディアン調でじつに個性的。素材感も存在感も満点で、遠くから見ると、まるで木造の巨艦を思わせるようだ。
幼いころから大きな家を建てるのが夢だったという小泉さん。着工は約十年前で、構想、設計段階を含めるとこれまで十五年ほどの歳月を要している。
仕事の合間を見て帰郷。この間に米崎町の㈲千田工務店(千田弘一社長)の大工さんの協力でハウスづくりを進めている。
外壁にあたる部分は堅いダグラスファー(米マツ)を使用。小泉さんがカナダに発注して仕入れた。別荘などで見かける一般的なログハウスの二棟分以上はありそうだ。
「外装はどこから見ても格好いい家にしたい。サイドビジネスで輸入雑貨をやっており、内装もウエスタン、インディアン調で、日本語の書かれた装飾は一切なし。雰囲気を楽しみながら造っています」と独自のライフス
タイルにこだわっている。
「あのでっかい建物は観光施設なの?」と立ち止まるドライバーも。近所の人も「ずいぶん前から建てているようだが、あんな大きなログハウスは見たことがない」と目を見張る。
小泉さんが長い歳月をかけ、夢とアイデアを詰め込んでいるログハウス。
「造っている時は無心で、自己満足の世界。ほぼ完成状態で、工事が一段落したらのんびり休暇をとってここで過ごしたい」と笑顔を弾ませていた。
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