ID :
1500
公開日 :
2006年 8月18日
タイトル
[石段上の古民家守ろう 勝山・小原地区で福井工大生が修復
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/fki/20060819/lcl_____fki_____003.shtml
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元urltop:
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写真:
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石段上に古民家が立ち並ぶ勝山市北谷町小原地区で、昨冬の豪雪により倒壊寸前だった民家1棟の修復を、福井工業大の学生らが取り組んでいる。7日から付近の民家に住み込んで作業を行っており、8月
中の完成を目指している。
修復に携わっているのは、町並みや集落の調査、研究をしている同大建設工学科建築学専攻の4年生を中心とした学生11人と、同学科の吉田純一教授。
同地区の古民家は、斜面に築かれた石段上に建てられ、他県でも例の少ない造り。木製の壁が土蔵のように土で塗り込められ「うでき」と呼ばれる小さなベランダがあり、石川県などに見られる白山文化圏の建築様式を
持つのが特徴。建築学的価値は高いという。
学生らが民家の修復作業を手掛けるのは初めて。3月から7月にかけて計画書を作成し、大学の夏休みを利用して同地区を訪れた。古民家の1つに布団を並べて寝泊まりし、午後10時には就寝し、早朝から作業する
生活を続けている。
まとめ役として参加している同大大学院博士課程の多米淑人さん(25)=福井市学園=は「テレビのない生活にも慣れてきた。実際に人が生活した住居を修復することができて充実している」と笑顔で語っていた。
修復は、吉田教授が参加する小原地区の地域再生と自然保護を目的とした任意団体、小原ECOプロジェクト(国吉一實代表)の一環。26日から31日まで、修復作業の手伝いを行う一般ボランティアも募っている。午前
8時半に同地区中心部の広場集合。参加費1300円(保険料、昼食代込み)。問い合わせは、同プロジェクト=電0779(88)1517=へ。