ID :
13066
公開日 :
2009年 9月 1日
タイトル
[出雲大社本殿の千木(マツの木)の取り外し始まる
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新聞名
山陰中央新報
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元URL.
http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=514676004
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元urltop:
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写真:
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「平成の大遷宮」が進む出雲市大社町の出雲大社で1日、国宝の本殿の屋根にある大型の木製装飾「千木(ちぎ)」の取り外しが始まった。3日までの工事で、本殿の屋根にある神社建築の象徴的な木製装飾
、勝男木(かつおぎ)や鬼板(おにいた)など計9個を外す。
本殿は「大社造り」と呼ばれる神社建築様式で、1744(延享元)年築。高さは約24メートル。
千木は銅板で包まれた2本の大きなマツの木(長さ7・9メートル、幅0・76メートル、厚さ0・21メートル)を「×」の形に交差させた巨大な装飾。工事では、県内の宮大工やとび職人10人が、本殿を覆う素屋根内に設置し
たクレーンなどを使用し、屋根にある2組の千木のうち、1組を慎重に取り外した。
取り外した千木は調査し、傷みが少なければ補修をして再度、本殿屋根に取りつける。
作業には檜皮(ひわだ)ぶき職人や板金技能者らも立ち会い、調査研究を進めるとともに、安全な完工を願っていた。
今回の遷宮では1953(昭和28)年以来の檜皮ぶき大屋根のふき替えのほか、傷んだ木造物の修繕などを2013年までかけて行う。檜皮の撤去作業は今月中旬から始まる予定。