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19日の米株式相場は大幅高。ダウ工業株30種平均は3日続伸し、前日比212ドル19セント高の1万1011ドル42セントで終えた。上げ幅は今年2番目の大きさ。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数
も3日連続で上げ、同37.49ポイント高の2080.71となった。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言を受けて、利上げ局面が終わりに近づいたとの思惑が強まり、金利敏感株を中心に買いが膨らんだ。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は午後4時までの通常取引で約18億6500万株(速報値)。ナスダック市場は約24億600万株(同)となった。
朝方発表の6月の消費者物価指数(CPI)で食品とエネルギーを除くコア指数が市場予想を上回った。このため、バーナンキ議長が議会証言で予想以上にインフレ警戒姿勢を示すとの思惑が強まった。そのため、JPモル
ガン・チェースなどが好決算を発表したにもかかわらず、取引開始直後は相場全体の上値は重かった。
午前10時からの議会証言でバーナンキ議長は最近の物価上昇を懸念材料に挙げながらも、景気減速が物価上昇を抑制するとの考えを強調した。FRBが8月か9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを小休
止するとの思惑が強まり、長短金利が低下。金融株や住宅建設株など金利に敏感な銘柄を中心に買いを誘った。
原油先物相場が一時、三週間ぶりの安値を付けるなどエネルギー相場の下落も買い材料となり、主な株価指数は上げ幅を拡大。ダウ平均は240ドル近く上げる場面もあった。
業種別S&P500種株価指数では全十業種が上昇。特に一株利益が市場予想を上回ったJPモルガンやバンク・オブ・アメリカなど金融株の上げが目立った。金利低下を好感し、素材株も高い。住宅建設株は朝方発表の
住宅着工件数が市場予想を下回ったにもかかわらず、長期金利の低下を好感し、軒並み上昇した。ダウ平均の構成銘柄はアルトリア・グループを除き全銘柄が上昇した。原油安に加え、サウスウエスト航空や、アメリカン
航空の持ち株会社、AMRが好決算を発表したため、航空株も高い。18日夕に予想を上回る決算を発表したIBMも上昇した。
一方、18日夕に発表した決算や収益見通しが市場予想を下回ったヤフーが急落。グーグルなどほかのインターネット株もつれて下げる銘柄が多かった。過去の決算を修正すると発表したラムバスも大幅安となった。+
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