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ID :  1358
公開日 :  2006年 7月18日
タイトル
[一戸建て「復権」の兆し 道内新規着工7カ月連続増 金利先高観が背景
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新聞名
北海道新聞
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元URL.
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20060721&j=0024&k=200607216816
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写真:
 
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分譲マンションの売れ行きが伸び悩む一方で、一戸建て住宅が回復の兆しをみせている。道内の新規着工戸数はここ数年減少の一途だったが、昨年十一月以降、前年同月比プラスに改善。金利先高観や耐 震偽装問題の影響などを背景に、団塊ジュニア世代の三十代の一戸建て購入が増えており、住宅メーカー各社は独自色を前面に、巻き返しを図っている。  道建設部がまとめた新設住宅着工戸数(持ち家)などによると、二○○○年以降は前年比で毎年減少。昨年も十月まで減り続けたが、翌十一月に前年同月比8・3%増と一年ぶりに好転。今年五月まで七カ月連続で、同 3・8-10・2%増と増加傾向で推移した。  ミサワホーム北海道(札幌)は今年六月までの上半期、注文住宅が受注ベースで前年同期比20%増加。てこの原理を応用し地震の揺れを最大で半減できる制震パネルを標準装備。耐震偽装の影響で問い合わせも多 いという。  「高付加価値を狙い、デザイン性にも力を入れている。顧客のニーズも高級化しており低価格路線は脱却しつつある」とみる。  一方「良質廉価」で攻勢をかけるのは土屋ホーム(同)。上半期は引き渡しベースで同10%増加した。二千万円程度に抑えた五十戸限定のオール電化住宅が四月の発売直後に完売、六月に二十五戸を追加販売した。「 高気密・高断熱、二十四時間室内熱交換換気システムを標準採用し、暖房費などのランニングコストを抑えられる利点を強調したい」と意気込む。  金利先高観による駆け込み需要もみられ、住宅金融公庫が民間金融機関と提携する長期固定金利住宅ローン「フラット35」の申込件数は上半期、同32%増の四百八十八件に達した。十四日にはゼロ金利が解除され ており、今後見込まれるローン金利の上昇をにらんだ需要動向になりそうだ。  またマンションの耐震偽装問題で住宅の安全性が注目されているのに加え、上下階に気を使わなくて済むなど、一戸建ての「快適さ」が再評価されているといい、北海道宅地建物取引業協会は「顧客がマンションから 一戸建てに流れている。札幌の中心部に比べ地価の安い郊外で、今後も一戸建てが増える可能性がある」とみている。 <写真:一戸建て住宅に回復の兆し-。大規模団地でも新規着工が相次いでいる=札幌市清田区>