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木造建築のネツト記事
ID : 11527
公開日 :  2009年 4月25日
タイトル
[オーダーメード家具会社をネットで展開する、木村和久さん
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/niigata/hito/news/20090426ddlk15070004000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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◇お客様欲しいもの形に--木村和久さん(44)  既製品を提供するのではなく「お客様がほしいと思うものを形にしよう」。インターネットで注文できるオーダーメード家具会社を設立したのは04年8月。
 ホームページの専用フォームで注文を受ける。木材の種類や形、厚さや長さをミリ単位で設定できるようになっており、入力すると自動的に価格が計算される仕組みだ。それをもとに設計し、加工した木材を客のもとへ 届ける。あとは客自身が組み立てれば、手作り家具のできあがりだ。
 幼いころからエジソンが好きで、発明に興味があった。人生で初めて自分で工夫して人のためにものを作ったのは、小学3年の夏休み。実家は農家。当時はほとんどの農家が副業で織物の糸に色をつける「かすりつき」 をしていた。作ったのは、その作業で使う台。
 表面の丸くくりぬいた部分に一升瓶を差せばその下に置いたバケツに染料が流れ落ちる。ごく簡単なものだったが、母がとても喜んでくれた。その時の経験が、ものを作る仕事を志す原点だったという。
 大学卒業後にエンジニアとして就職した長岡市の家電メーカーが94年に倒産、95年に家電の設計会社に再就職した。04年春、独創的なアイデアを持つ若手起業家を支援しようと県が毎年行っている「にいがた・ニュ ー・エジソン育成事業」で認められたのが起業のきっかけとなった。
 設立2カ月後に発生した中越地震で被災し、本格的に事業を再開したのは年明け。地震後は「家具が倒れるのが心配」という相談に応え、床から天井まで空間を埋める高さの棚や引き戸のものを提供した。
 夫を喜ばせようと、「ネクタイ収納庫」を注文してきた女性がいる。家具に込められた思い、その背景にある物語(ストーリー)を大事にしよう--。「STORIO(ストーリオ)」という社名には、そんな思いが込められてい る。
 「お客様がデザイナー」が信条だ。最近は「こんな形がいい」と自分で図面を書いて注文してくる人もいる。「その人にとって過ごしやすい空間、その人が思うかっこよさを形にするお手伝いができればいい」