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木造建築のネツト記事
ID :  11467
公開日 :  2009年 4月22日
タイトル
[アキュラホーム(2)デザインコード効果 工務店の競争力アップ
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新聞名
フジサンケイ
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元URL.
http://www.business-i.jp/news/special-page/jidai/200904220001o.nwc
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元urltop:
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写真:
 写真が掲載されていました
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工務店が手掛ける家屋でも高いデザイン性の注文住宅を-。そんな思いを実現するため、アキュラホームが2006年4月に策定したのが、デザインの“法律書”とも言える冊子、「デザインコード」だ。造形物 の美しさには一定の法則があることに着目。内外装の資材の配置や組み合わせ方、錯覚の取り入れ方などを紹介した“基礎編”と、いかにコストを抑えながら高いデザイン性を実現するかを説いた“実践編”の2冊にまと めている。  ◆資材100万点 自在に  アキュラホームでは全国の工務店をネットワークする「JAHBnet(ジャーブネット)」に加盟する工務店約500社の職人を対象に、デザインコードを習得してもらうための研修会を定期的に開催している。  デザイン性を向上させるには、同じ形を反復させたり対比させたりといったように、要素は限られている。この法則に気づきさえすれば、これまでデザイン力が今ひとつといわれていた工務店でも、一から学ぶことなく 効果を出せる-。それが、デザインコードを策定した根底にある。同社執行役員の井草健二デザイン研究室室長は「デザイン性さえ向上できれば、コストで強みがあるだけに工務店の競争力は圧倒的に高まる」と確信 している。国内に100万点が流通しているという建築資材を自由に組み合わせることで、多様化する顧客のデザインへのニーズだけではなく、移り変わる流行にも迅速に対応することが可能だ。  2007年からは、ジャーブネット会員の工務店が参加するデザインコンテストを実施。08年の第2回コンテストでは、157点の応募の中からグランプリ5作品を選出した。第1回では、「予想していたレベルの作品がな かなか集まらず、やきもきした」と井草室長は振り返るが、2回目は外観や間取り、細部に至るまで工夫を凝らした作品が集結。グランプリを受賞した住宅は大手メーカーのデザインにも見劣りしない水準にまで達した。
デザインコードを実践する会員の中には、モデルハウスへの来場者数が4、5倍にも増えた工務店もあり、成果が顕著に表れ始めている。  ◆集客力 上位3位に  アキュラホームがデザインコードを策定した背景には、日本の戸建て住宅の7割を施工する工務店のデザイン力を向上すれば、統一感のない街並みを美しく整え、個人資産としての戸建て住宅の価値も高まって中古 住宅の流通を活性化できるという狙いがある。また、国の建築基準が厳格化し、これからは性能面での差は打ち出しづらくなる。デザイン性に秀でて価格競争力もある住宅が契約の決め手になることは、必然的な流れだ 。  同社は、全国50カ所の展示場に建てられたモデルハウスを「デザインコード」に沿った建物へと切り替える戦略を、ほぼ終えた。集客力も同じ展示場に並ぶモデルハウスの中で上位3位に入るという。とはいうものの、 最終的に顧客が満足する家づくりは営業や設計担当者の手腕にかかる。そこで、建築コストを上げることなく、最大限に顧客の要望に沿ったデザインや設計に仕上げることにたけた、13人を選抜。12の営業支店に配置 し、顧客の満足度がさらに高まるような家づくりに乗り出した。  来年には、すべての営業、設計担当者がデザインとコストのバランスを考慮したうえで、より高品質な住宅を提案できるよう態勢を整える方針を掲げており、今後1年かけて全社員の早急なスキルアップを図る。++/di v++