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木造建築のネツト記事
ID :  11371
公開日 :  2009年 4月17日
タイトル
[伊賀の森に苗木800本を植樹、第3回「森でe(いい)こと」実施
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新聞名
日本消費者新聞
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元URL.
http://www.jc-press.com/kigyou/09/090416.htm
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元urltop:
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写真:
 
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~森林保全活動を通し社員の環境意識向上~ 記念樹のヤマザクラを植樹する INAX・川本隆一社長  株式会社INAX(本社・愛知県常滑市、川本隆一社長)は3月14日、三重県伊賀市で広葉樹などの苗木を植樹する森林保全活動、「森でe(いい)こと」を実施した。森林組合のスタッフと同社伊賀上野事業所の社員とそ の家族がボランティアとして参加。総勢104名がクヌギ、ケヤキ、ヤマザクラなど8種類の苗木、約800本を同市上阿波地区の山林に植えた。また、同市の内保博仁市長や同社の川本隆一社長もボランティアとともに植 樹を行った。
■自治体と協定を締結  同社は三重県が進める「企業の森づくり」に参加。08年6月には三重県や伊賀市と「森林保全協定」を締結し、同市上阿波地区で植林や間伐を実施する計画を立てていた。また、本社所在地の愛知県の「海上(かいしょ) の森」でも、あいち海上の森センターが推進する「海上の森保全プロジェクト」に参加し活動している。
 同社では「あらゆる事業活動が自然からの資源供給と生態系の浄化作用を基盤としている」との認識に立ち、最も身近な生物多様性の現場である里山や森林の保全活動に取り組む方針を打ち出している。
 また、森林保全活動を通して、社員の環境意識を啓発していくと同時に、生態系の中での水の浄化作用や微生物による分解メカニズムなど、生物多様性が潜在的に持っている力の応用も今後の研究・事業課題として 捉えている。自治体との森林保全協定の締結もこうした認識が背景にある。
■約800本の苗木を植樹  同社の伊賀市における森林保全活動は今回で3回目。昨年6月には下草刈りと間引き作業を実施、11月には間伐作業を実施し、間伐材を使った「マイ箸」作りにも挑戦した。これまでの活動には延べ273名が参加。同 社社長も率先して活動を行っている。今回の植樹場所は昨年、下草刈りや柵作りなどの作業を行った場所。同社社員やその家族91名、指導員・スタッフ13名の総勢104名が参加した。
 当日は降雪が見られ、植樹場所には雪が積もる厳しい環境下での作業になった。準備した樹種はクヌギ、コナラ、ケヤキ、大島サクラ、マテバシイ、ヤマモミジなど八種類、合計826本。散策のための階段沿いにはヤ マモミジを植え、散策者の目を和ませるよう工夫した。また、マテバシイは同市で採集したどんぐりから育てた苗を山に植えた。
■伊賀本来の森林を再生  日本で行われている植林のほとんどはスギやヒノキなどの針葉樹で、住宅の建材にすることを目的にしている。現在、森林の全面積の4割が植林による人工林だ。伐採後は自然本来の姿を取り戻すには難しい状況に あるという。同社では08年6月から下草刈りや間伐などの整備活動を開始。将来的に広葉樹林が広がる本来の森の姿を取り戻し、豊かな生態系を回復していくことを目的とした活動を推進している。
 特に三重県が南限といわれるブナの植樹に力を入れ、人工林になる前の伊賀の森に戻るよう、多様な森林生態系の保全、回復を目指している。今後は、今年の秋に間伐作業を、来年春にはブナを含めた植樹を実施 する予定だ。