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木造建築のネツト記事
ID :  10010
公開日 :  2009年 1月 5日
タイトル
[名物の仕掛け人 木製ランプシェード 中馬のあかりを灯す会・
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/aichi/news/20090104ddlk23040085000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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間伐材を有効に利用--「中馬のあかり」を灯す会代表・安藤みさえさん  江戸時代から明治初期にかけて栄えた中馬街道が通る豊田市・稲武地区。先月の冬至の日、午後5時ごろにはすっかり暗くなった。街道沿いに置かれた約100個の「木製ランプシェード(丸太ランプ)」が、ほのかな光 を浮かび上がらせた。
 稲武地区の住民有志で作る「木製ランプシェード『中馬のあかり』を灯(とも)す会」=代表・安藤みさえさん(57)=が、観光協会などとタイアップして企画した町おこしイベント「冬至の夜のあかり展」だ。
 丸太ランプは、ヒノキの間伐材をチェーンソーでくりぬき、表面に花や動物、文字など、さまざまな模様の穴を開け、そこに和紙を張って作る。中の電球型蛍光灯がつくと、模様が浮かび上がる。
 稲武地区は面積の85%が森林。かつては林業が主要産業だった。
 合併前の04年、旧稲武町が町おこしのアイデアを模索していた時、丸太ランプを作っていた設楽町のチェーンソーアーティスト、宮本典幸さん(61)を講師に招いて制作講習会を開いた。翌05年に開かれた愛知万博 の「あいち・おまつり広場」や地区のイベントで町民たちの作品を展示し、好評を博した。06年からは「灯す会」が市の助成を受けて丸太ランプ作りに取り組む。
 安藤さんは講習会に参加して丸太ランプが好きになった。稲武で生まれ育ち、木は身近な存在。それがおしゃれなインテリアに生まれ変わる。間伐材を有効利用できるのも魅力だった。「まず、こんな物があるというこ とを広く知らせたい。いろんな場に展示することで、森林の大切さや森林のぬくもりをたくさんの人に知ってもらえたら」と話す。
 灯す会の会員は25人。会社員が中心で女性が半数を占める。活動は丸太ランプの制作と講習会や展示会の開催。昨年は講習会を6回開いた。すでに中をくりぬいた丸太を用意するので初めての人でも作ることがで きる。また、丸太の中抜きの講習会も企画した。展示会は「夏の夜のあかり展」「月見のあかり展」「冬至の夜のあかり展」の年3回。他にも各種イベントに出展して喜ばれている。
 丸太ランプの商品化を目指すが、課題は多い。くりぬき作業などに手間がかかるので数多く作るのが難しく、単価が高くなってしまうという。安藤さんは「将来は丸太ランプ作りを実演する施設を造り、皆さんがいつ来て も制作できるようにしたい」と目標を語る。【