ID :
9626
公開日 :
2009年 1月30日
タイトル
[夢は大工 インドネシア人のンバロニさん 派遣切り乗り越え、再出発
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20090131/CK2009013102000205.html
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元urltop:
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写真:
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御前崎の工務店で修業
派遣切りを乗り越え大工の見習いへ-。インドネシア・ジャワ島出身のンバロニさん(30)が1月から、御前崎市新野の福代工務店で大工の見習いとして修業している。「立派な大工になるのが目標。手に職をつけ、大
切な家族を養いたい」と励んでいる。 (中野吉洋)
30日の工務店作業場。職業訓練指導員の資格を持つ同工務店の福代佳人さん(38)が、仕事の合間を縫ってンバロニさんに大工道具の扱い方を教えていた。「ロニ、もっと強くたたけ。座った方がやりやすいぞ」。ノミ
と金づちを握る手つきは、助言を受けてみるみる良くなった。
ンバロニさんは、不況の影響を受け、勤めていた派遣会社を昨年12月に解雇された。2005年3月に来日し、結婚して子どもが2人いる。「簡単にインドネシアに帰るわけにいかない」。そこで、住んでいる市営住宅か
らほど近い工務店の門をたたいた。
面接した福代正人社長(41)は「日本語も流ちょうで努力家でもある。まずは3カ月間、研修期間とした。早く戦力になってほしい」と見守る。
弟の佳人さんも「まじめで仕事ののみ込みが早い。一人前の大工として早く仕事場に連れていきたい」と“弟子入り”を歓迎している。
ンバロニさんは「幼いころからものづくりは大好き。大工仕事は簡単にできないから、やりがいがある。『やる気』だけは負けず、頑張る」と話している。