ID :
9251
公開日 :
2008年 11月 1日
タイトル
[最後の宮大工」と称される故西岡常一氏の唯一の内弟子
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/area/nara/news/20081102ddlk29040340000c.html
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元urltop:
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写真:
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秋の褒章が3日発令される。県内からは1団体と11人が受章する。社会奉仕の功績をたたえる緑綬褒章に1団体と1人、業務精励の黄綬褒章に3人、福祉や消防などの藍綬褒章に7人が選ばれた。
◇下市町で33年、お年寄り支援--緑綬褒章・あきつボランティアグループ
下市町で75年7月に発足し、現在の会員は50~80代の女性72人。独居のお年寄りを毎月訪問し、健康状態などをチェックする。高齢者1人当たり1~3人が担当し、友愛訪問日記に様子を書いて役場に提出する。年
1回の演芸会「おたのしみ会」にお年寄りを招き、歌やフラダンスなどを披露。力士のぬいぐるみを着た女相撲は人気演目だ。代表の枡田寛子さん(74)は「びっくりした。これまでの役員、会員が頑張ってきてくれたおか
げ」と受章を喜んだ。【栗栖健】
◇「覚悟決め」宮大工一筋--黄綬褒章・小川三夫さん(61)=鵤工舎舎主
「建築は施主がいて弟子がいて職方がいて出来る。(自分一人の受章は)ためらいがある」。この道一筋の宮大工は率直に語る。
栃木県出身。「最後の宮大工」と称される故西岡常一氏の唯一の内弟子。高卒時に断られた入門を22歳で許され「覚悟を決める、と怖い気持ちだった」。
宮大工集団「鵤(いかるが)工舎」を率い徒弟制度で後進育成にも努める。薬師寺西塔など手掛けた建築は全国に多数。「1日でも長持ちしてくれと祈り心配する気持ち」【中村敦茂】
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◆喜びの受章者(敬称略)
◇…緑綬褒章…◇
あきつボランティアグループ=在宅福祉等奉仕団体 下市町
芦谷照子 79=在宅福祉等奉仕者 御杖村
◇…黄綬褒章…◇
臼木勝雄 77=阪奈技建工業社長 大和高田市
小川三夫 61=鵤工舎舎主 奈良市
正木康雄 70=正木商事社長 奈良市
◇…藍綬褒章…◇
桶谷憲昭 76=民生・児童委員 高取町
北村公男 73=保護司 御所市
倉田龍栄 74=保護司 平群町
嶋内晴三 60=王寺町消防団長 王寺町
辰巳勝秀 65=山辺広域行政事務組合三宅消防団長 三宅町
徳本正浩 64=山辺広域行政事務組合川西消防団副団長 川西町
西川満喜代 62=元人権擁護委員 広陵町
毎日新聞 2008年11月2日 地方版