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ID :  9216
公開日 :  2008年 10月29日
タイトル
[商品テスト:木製ベッドのホルムアルデヒド 頭痛、吐き気など苦情多く
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新聞名
毎日新聞
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元URL.
http://mainichi.jp/life/housing/news/20081030ddm013100185000c.html
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元urltop:
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写真:
 
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木製ベッドでシックハウス症候群のような症状を起こしたという苦情が多いため、国民生活センターは、原因とされる化学物質の発生について、ベッドを置いた部屋で調査した。ベッド7種類のうち3種類で、ホ ルムアルデヒドの室内濃度が厚生労働省の定める指針値を上回った。家具には放散量の規制がなく、同センターは国に規制の検討を要望する一方、業界団体に自主基準を作るよう求めた。
 同センターによると、03年4月~今年8月末、全国から寄せられた家具のにおいや化学物質の苦情は1045件で、ベッド類は214件。頭痛や吐き気、せきなど、シックハウス症候群と同様の症状を訴えたのは113件あ った。11件は治療に1カ月以上かかった。
 厚労省は、シックハウス症候群対策として、合板や接着剤などに含まれるホルムアルデヒドなど13の揮発性有機化合物の室内濃度指針値を定め、これらが混合した総揮発性有機化合物(TVOC)の暫定目標値(1立方メ ートルあたり400マイクログラム)を設定。ただ、この値は一時的に上回っても直ちに健康被害を生じないとされる。
 テストは広さ8・7畳相当の試験室を室温28度、湿度70%にし、新品ベッドを置き、ホルムアルデヒドの空気中の濃度を測定し、結果を6畳相当に換算した。対象の木製ベッド((1)~(7))は、(6)が国産、他は中国など 外国製。(5)、(6)は低ホルムアルデヒドの商品。
 (1)(2)(3)は、設置の1日後、ホルムアルデヒド濃度が指針値の1立方メートル当たり100マイクログラムを超え、(1)は7倍以上にもなった。
 また、(1)~(7)のTVOCの濃度は、設置6時間後には(2)と(7)が目標値を超えていた。
 ホルムアルデヒド低減を表示したベッドは少なく、消費者には、業者へ直接問い合わせたり、組み立て前ににおいを確認するようアドバイスしている。【