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ID :  1010
公開日 :  2006年 5月17日
タイトル
[百済時代の井戸跡を公開
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新聞名
朝鮮日報
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元URL.
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/05/18/20060518000025.html
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元urltop:
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写真:
 
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600年前の百済の井戸には今も水があふれ、婦人たちの笑いが聞こえてくるようだった。  国立文化財研究所(金奉建所長)は17日、2004年にソウル市松坡区の風納土城で出土した百済時代の木造井戸の保存処理を終え、公開した。この井戸は正方形の“井”の形に木板を14段積み上げて作られている。高 さ2メートル、幅1.6メートル、風納洞410番地に位置する風納土城の東南側城壁付近で発見された。  同研究所のソウル中部圏文化遺産調査団長を務めるユン・グァンジンさんは「井戸は4世紀後半に作られ、5世紀の初めに使われなくなったと見られる」と話した。まず井戸の中から出土した木片をソウル大のAMS(質量 加速分析機/遺物の年代を測定するために使われる)研究室が調査したところ、「西暦390年±40年」という結果が出た。井戸の内部からは百済人が使用しているうちに落とした土器も10点余り発見され、すべて4世紀末 から5世紀初めのものであることがわかった。  また井戸のうえには、河川の氾濫によって運ばれてきた土が2メートルほど積もっていた。総合的に見て、5世紀の初めまで百済人が使用していたが、洪水などにより運ばれてきた土で井戸が埋め立てられたものという 結論が出た。  百済人はきめの細かい土で木の隙間を埋め、井戸水が漏れるのを防いでいた。井戸の中からは木で作ったつるべとそれを掛けておく部分、百済女性が陶磁器などを頭に載せて運ぶ際に使用した輪っかが2点、キュウ リやあんず、桃、瓜などの種が出土し、1600年前の“首都”に住んでいた百済人の日常が見て取れる。研究所はこの井戸を風納土城の展示館に展示する予定だ。