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木造建築のネツト記事
ID :  8928
公開日 :  2008年 10月 1日
タイトル
[故郷に15年がかりで組み立てたログハウス 『気田川通信』で情報発信
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20080930/CK2008093002000215.html
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元urltop:
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写真:
 
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故郷の山川忘れがたし-。浜松市中区向宿の住宅街にある居酒屋「気田川」で、名物の一つは店で働く堀出敏夫さん(59)が北遠・春野町の香りを詰め込んでおおむね月1回、発行する「気田川通信」(A4判1 ページ、カラー刷り)だ。東京五輪に沸いた1964(昭和39)年に旧春野町の中学校を卒業し、浜松市の工場に集団就職。44年勤めて今年1月、定年まで1年を残して早期退職し、今は長男有哉さん(28)が経営するこ の居酒屋を手伝う。「故郷に拠点がほしい」とせっせと春野町に足を運び、手作りしていたログハウスも15年かかってようやく完成に近づいた。敏夫さんは「知り合った人たちに開放し、春野を満喫してもらいたい」と張り 切る。 (飯田時生)  敏夫さんは気多中学校(現在は春野中)を卒業すると、27人の同級生とともに二輪部品製造などの協栄製作所(現在は浜松市南区)に就職し、寮生活を始めた。「高度成長期で社長もわれわれも燃えていた」。プレス、 溶接などと仕事を覚えモノづくりのまちを支えた。
 やがて同じ春野町出身の茂子さん(58)と結婚し、1男2女をもうけた。長男有哉さんは2004年12月に出した居酒屋の名前を気田川にした理由を「おやじに何度も連れて行かれ、自分も大好きなところだから」と話す 。
 有哉さんが店を開いた当初から、敏夫さんは会社勤めのかたわら気田川通信を作るようになり、店内に掲示したり、客に無料配布してきた。新茶の芽吹き、アユ釣り、アカヤシオの開花、秋祭り、秋葉の火祭りなど四季折 々の話題を取材し、写真とともに掲載。春野中の現在の様子を紹介したり、犬居城にまつわる歴史にうんちくを傾けたり。
 ログハウスは、春野町川上に土地を借りて建設。10人ほどの友人らと力を合わせ、山からスギを間伐してこつこつ組み立てるなどし、この秋のうちに完成するという。
 敏夫さんは「同じ浜松市になったのだから、街の人たちに春野の良さをいっぱい感じてほしい」と、このログハウスを広く交流拠点に生かしたい考えだ。