ID :
8698
公開日 :
2008年 9月 5日
タイトル
[既存の技術を組み合わせて、木の構造を見せる
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新聞名
nikkei Bpnet
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元URL.
http://www.nikkeibp.co.jp/news/const08q3/583903/
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元urltop:
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写真:
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発注者は名古屋市内で木材や建材の開発および販売、マンションや住宅の建設などを手掛ける丸美産業だ。木材問屋としてスタートした同社が新社屋の建設に当たり白羽の矢を立てたのが、かねてから木
の活用に取り組んでいた高松伸建築設計事務所だった。同事務所取締役の有田千穂氏は「内装材としての利用ではなく、構造材の一部に使いたいと考えていた。実践の場を求めていた我々と、発注者の考え方が共鳴し
た」と話す。
同事務所が提案したのは、木質ハイブリッド構造部材の採用だった。国土交通省の総合技術開発プロジェクトによって開発された木質耐火構造技術をベースとして、日本集成材工業協同組合が1時間耐火の大臣認定を
取得したものだ。H形鋼や角鋼などの鋼材を集成材で覆い、木材の燃え止まり現象を利用して耐火構造とする。鋼材の種類やサイズの異なる30種類以上について認定を取得している。
木を活用していくうえで、テーマとしたのが汎用性だ。設計長の森一博氏は「特殊な技術を用いれば、新たな認定や実証実験が個別に必要となり、時間やコストがかかる。認定された技術を組み合わせることで、木を生か
した建築の発展につなげていきたい」と説明する。設計に当たっては、大臣認定を受けた部材の範囲に収まるように工夫を重ねた。
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