ID :
8448
公開日 :
2008年 8月 6日
タイトル
[エンゼルハウス、東大に講堂寄贈 特殊構造、国産木材PR
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新聞名
日本経済新聞
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元URL.
http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080805c3b0504s05.html
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元urltop:
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写真:
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注文木造住宅のエンゼルハウス(千葉市、中島篤社長)が東京都文京区の東京大学弥生キャンパス内に建てていた木造ホール「弥生講堂アネックス」が5日完成し、大学に寄贈した。東大と共同研究を進めて
いる国産木材を使った建物で、貝殻状に曲面板を張り合わせた特殊な構造が特徴だ。今後は一般住宅への利用を検討する。
講堂に採用した特殊構造は、HPシェル構造(双曲放物面外殻構造)で、貝殻状の曲面板を重ね合わせて柱や梁(はり)に使った。固定イスはなく、自然光が入るよう工夫している。講義・研究室には、柱と梁で建物を支
えるラーメン構造を取り入れた。いずれの構造でも木造は珍しいという。
講堂は2階建てで、建築面積は約360平方メートル、延べ床面積は約480平方メートル。建設費用は約2億5000万円で、ほとんどを国産材の普及をめざす目的で集めた寄付で賄った。
国産材は含水率が高く、輸入の集成材に比べて住宅への使用が伸び悩んでいるという。同社は東京大学大学院農学生命科学研究科の安藤直人教授と乾燥技術を研究し、国産材の普及をめざす。