ID :
906
公開日 :
2006年 4月28日
タイトル
[名古屋市長「御殿の恩返し植樹を」 中津川のパネル討論で
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新聞名
中日新聞
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元URL.
http://www.chunichi.co.jp/00/ach/20060430/lcl_____ach_____001.shtml
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元urltop:
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写真:
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中日新聞社が提唱した「加子母・国民の森」の二十周年記念事業として岐阜県中津川市で二十九日開かれた「森林(もり)へのいざない」のパネル討論は五人のパネリストが、水や木などの恩恵を受ける「川下
」がどう「川上」の森とかかわるかをテーマに語り合った。
作家の立松和平さんが基調講演で「日本の文化は豊かな森にはぐくまれた。その森林が厳しい状態だ」と指摘。林業家を代表して安江銕臣さんが都市部の住民に苗木を提供し、常に森に関心を持って森づくりに参加し
てもらう構想を紹介した。
松原武久名古屋市長は名古屋城本丸御殿復元に加子母産材が使われることに触れ「四百年前(と同じ)の木を使う。ヒノキの苗を名古屋で育てて、中津川市で野外教育を受ける(年間)二万人の子どもたちが植えれば、
二百年後に恩返しできると思う」と述べた。また、本丸御殿を特別な事業と位置づけ、普及を図る事業としては木造校舎や木造住宅を推進する抱負を語った。
中京女子大の谷岡郁子学長は、同大をはじめ「近代私学の創立者は山間地域から多く出ている」とし、次の世代での成果を信じて進める点で、木を育てることと教育が共通するとの考えを示し、「川上の技術を尊敬し、
苦労を理解する、川下の子たちを育てたい」と語った。