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ID #0000 7848
公開日 :  #0000 2008年 5月31日
タイトル
[木工沈床」で自然に優しく 足羽川に伝統治水工法
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新聞名
福井新聞
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元URL.
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news3/article.php?storyid=504
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元urltop:
上記情報ページのTOPへリンク
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写真:
 
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福井市の足羽川で行われている激甚災害対策特別緊急(激特)事業の一環として、県は伝統的な治水工法「木工沈床」の整備を進めている。間伐材を組んだ構造物を川に沈めて護岸を守り、生物のすみかと して自然環境保全にも役立てる。30日にはNPO法人が見学会を開き、参加者からは環境教育の〝教材〟に活用を期待する声も聞かれた。
 工事現場は福井市春日3丁目の足羽川左岸で、2004年の福井豪雨で決壊した堤防のすぐそば。河床の浸食を防ぐとともに、自然景観に配慮した河川改修工法として、護岸下に木工沈床を設けることになった。
 間伐材を縦横2メートルの正方形に組んだ枠を2層(高さ約60センチ)に重ねて置き、その中に石を詰め込む作業を行っている。2月から始まり、これまでに約16メートルを整備。7月の完成までに約110メートルにわ たって、3列計165基を並べる。
 NPO法人エコプランふくいが開いた見学会には、会員や市民、土木建築関係者ら15人が参加した。県足羽川激特対策工事事務所の小林健一企画主査らが「河床掘削で川の環境が劇的に変わるため、自然素材を使っ て土砂がたい積するようにし、生物環境に配慮する」と狙いを説明。水中に沈んでいることで腐食せず、耐久性に優れていることなどを紹介した。
 エコプランふくいの由田昭治理事は「県産スギの間伐材を使うことで山林の整備も進むので一石二鳥。子どもたちの環境教育の場としてぜひ活用してほしい」と期待していた。